毛皮なのか?レザーウェアなのか?一体どうお手入れしたらいいの?と迷われることが多いムートン。冬のカジュアルなアウターとして、暖かさでもコーデのポイントとしても必須アイテムですから、
おしゃれな貴方なら一着はお持ちでしょう。高価なアイテムですし、何年も着用されるご予定で購入されても、
意外にワンシーズンでシミを作ってしまわれる方が多いのが残念なところです。
クリーニングに出すとなると、実際には費用が10000円を割ることは無いと考えていいでしょう。
染料を入れるとなると2万円ほどかかってしまいます。 何とか自分で汚れないようにケアできないものか・・?毎年冬になると、情報をもとめてレザーカフェにいらして下さる方が多いのです。ですからここに最適お手入れ情報を整理してお届けすることにします。裏側(内側)は羊毛仕上げになっているわけですが 外側は羊革(シープスキン)や豚革(ピッグスキン)を
スエード起毛させたものを貼りあわせて ある場合が多いでしょう。
またはダブルフェイスといって、羊毛の裏側をスエード起毛させて仕上げた一枚ものもあります。
もうすこし気軽に入手できる合成スエードや化繊もののムートン(フェイクムートン)だって軽くて人気。お手入れはのベースはどれも同じですので、以下ご参考になさってみてください。
(ムートンブーツのお手入れはこちらでご案内しています)
内側の羊毛部分のお手入れ
裏地側のもこもこ羊毛部分こそが、ムートンの特徴。表面にも縫い合わせ部分や裾・ポケットに部分的に見えるようなデザインのものが多いですね。この羊毛部分は、まさに毛皮の範疇になります。通常の防水スプレーをかけても、皮革のように浸透はせず表面に残ってしまいます。または、毛がスプレーの溶剤のせいで「くたっ」と寝てしまい、質感が変わってしまうことも・・。ファー専用の、防水・汚れ防止スプレー【バリオスプレー】で、是非、 お手入れで良い状態を保って下さい。
その後内側の羊毛は極力、毛のしなやかな馬毛ブラシ
で着用ごとに ささっとブラッシングをしてあげます。
天然素材のもののほうが、静電気がおこりにくく、羊毛の負担になりません。または、竹串の長いようなもので、毛のもつれをほぐすように解消してあげてください。また、ムートンを着用したまま、長時間店内や電車の中など暖房のきいたところにいると、暖かさのあまり汗ばむことに。この汗が羊毛部分の汚れや黄ばみ、気になる臭いの原因になります。着用した後は、風通しのいいところにしばらくかげ干ししてからクローゼットへ。
そしてたまには、【森から・・】
などの除菌消臭スプレーを 活用されることをおすすめします。
それでも羊毛の汚れが目立ってきたら、丸洗いのクリーニングに出すことになりますが、 これは数年に一度で十分でしょう。