UGGやEMUなどムートンブーツのお手入れ

2012/01/11


ムートンブーツ
ムートンと聞けば・・毛足の長い敷物をイメージされる方も多いかもしれません。
その毛の部分だけを考えると、「革」ではなく「毛皮」の仲間といえます。

そのムートンと革を組み合わせたブーツが今年も人気。
主に豚(ピッグスキン)や羊(シープスキン)をスエード加工して毛羽立たせ、その裏側にふかふかの羊毛が付いているものが多いでしょうか?

もちろん合成スエードや化繊のボアのものも多いのですが、いずれにしても、汚れちゃうとなかなか手ごわい素材です。
特にここ数年はUGGやEMUを代表格に、ムートンのぺたんこブーツが空前の人気で、お手入れなどのご相談も急増しています。
折り返して履くこともできるデザインのもの、フリンジ付き、パステルカラーなどバリエーションも豊富!

それでも、極力キレイに履き続けるためのポイントをタイプごとにご紹介しましょう。

◆素材の特徴とお手入れのポイント◆

ムートンブーツの表面のスエードの特徴といえば、やはり柔らかく長い起毛。ですが、この起毛がくせもので、間に汚れが入り込んだり、毛が寝てべたっとしたり。

おまけに、以外に水に弱く、突然の雨で雨ジミが残ったり、乾いても革が硬くなったり、保管中のカビなどのトラブルも多く、また残念ながら色が濃くなったスエードのシミはなかなかケアグッズでは修復できません。

一方、色落ちや色のくすみ、日焼けによる変色なども心配ですね。同時に内側の羊毛も表から見える部分の薄汚れや、中のほうの汚れが気になります。ポイントは、「いかに起毛を美しく保つか」と「雨ジミやカビから守るか」という2点でしょうか?


それでは早速、あなたのブーツの状態に合わせて、安心してできるシンプルなお手入れ方法をご紹介します。

◆“買ったばかり” の起毛ムートンブーツのお手入れ◆

内側にも外側にも使える最新防水スプレーで汚れ・水を先回りして撃退!

新しいのにお手入れをするなんて・・と驚かれる方もいらっしゃるでしょうか?
実は、私たちは最初のひと手間がお手入れの中で何より重要だと考えています。

スエードやヌバックはもちろん、羊毛などのファーにも使えるように開発された
最新 【ナノプロスプレー】

かけてあげることで、起毛や革そのものが水や汚れを簡単に寄せ付けなくなります。
ナノテクを駆使した細かい霧状のスプレーなので、30cmほど離してかけてあげれば、
ベージュやパステルカラーのブーツでもむらなく上手にスプレーできます。
新品のロングブーツの場合、目安として両足でスプレー100mlくらい必要です。
(ナノプロスプレーは1本300ml入り)

その後、数分スプレーの浸透を待ち、全体になじむようにブラッシングをしてあげることでファーストケアは完了です。

そのブラッシングには、馬毛のブラシをおすすめします。
スエードには生ゴムのスエードブラシ、というのがいわば常識、というところですが、たいていのムートンブーツは普通のスエードと違い、表面の起毛を短く、あまり毛羽立たないように加工されています。そこに天然生ゴム製のブラシを使うと質感が変わってしまったり、また冬場硬くなってしまった生ゴムによってキズが付いてしまったり・・・
ということで、ムートンブーツをブラッシングする際は、柔らかい馬毛のブラシで毛に沿って優しくブラッシングすることをおすすめします。
【ルボウ馬毛ブラシ(ブラウン)】

もちろん合成樹脂製の【スーパーヌバック】を使ってもOK。その場合もゴシゴシせずに優しくブラッシングしてあげてくださいね。

合成スエードのブーツの場合でも、本革のスエードに近いものが多いので、
お手入れは同じ様に考えていただいて構いません。

その後のデイリーケアは、次の“既に履いている”ブーツのお手入れと同じです。


◆“既に履いている” のブーツのお手入れ◆
まずは汚れを落として・・

今まで何もしてこなかったけど・・という場合も、今からでも大丈夫。
汚れを落とし栄養分を与えてから、新しいブーツと同じ様に防水保護をしてあげましょう。

1.まずは専用ブラシ【スーパーヌバック】または生ゴムのブラシであらゆる方向にブラッシング
数回履いたぐらいや、特にひどい汚れがない場合にはこれだけでも十分きれいに復活します。

2.全体的な薄汚れや部分汚れが気になる時には、クリーニングアイテムを活用。
全体的な薄汚れには【ドレスインプレグニーラー】

がお役に立てます。
スエードに浸透し、汚れを分解しながら、素材の色を活性化してくれるので、くすんだ感じのスエードもシャキッとします。
このとき、ブーツにスプレーするのではなく、馬毛ブラシにドレスインプレグニーラーをシューっとスプレーし、そのブラシでブラッシングすることで起毛の中に入った汚れまでしっかり落とすことができます。

また、部分的な汚れが気になる時には、砂消しのような部分汚れ落とし
【ベロアボックス】

で優しくこすってあげて下さい。

3.仕上げに防水保護スプレー【ナノプロスプレー】をかけて、お手入れ終了です。

汚れたムートンブーツのお手入れレポートはこちら



◆“トラブルがある” のブーツのお手入れ◆

カビを見つけてしまった場合には・・

ブラッシングで表面のカビが除去できた場合でも、まだカビ菌は残っている可能性が高く、いやーなカビの再発の原因となってしまいます。
その場合には、起毛革用クリーニングローション
【サフィールオムニローション】

でしっかりクリーニングをすることをおすすめします。

スエードの汚れ落としのページはこちら



◆全体的・部分的な色落ちやくすみが気になる場合◆

スエード素材は、色落ちや色のくすみの問題をかかえることもしばしば。
ほこりなどで白っぽくなっている場合も多いので、まずはブラッシングを四方八方、行き返りしっかりやってみましょう。

それでもだめな場合には、【ベロアヌバックスプレー】

で、色の活性化にトライ。
黒や茶色なら色付きタイプで補色もできますし、無色にも活性化効果があります。


◆“脱いだ後” のブーツのお手入れ◆
トラブルのもとは、雑菌と湿気

せっかくお手入れで良い状態を保っていても、ブーツの中が不衛生だったり、脱ぎ履きのたびに臭いが気になるようでは、台無しです。

ムートンブーツの場合には、特に蒸れやすく、汗や汚れによる雑菌が気になる臭いや、足のトラブル(水虫など)を引き起こします。
雑菌が大好きな湿気をいち早く取り除くため、しっかり除湿をしてあげて、できれば除菌もしておくことで、次回も爽やかに足を入れることができそうです。

そこで、ハッピーバリュー流「脱いだ後のブーツケア」は・・
1.脱いだらまず、除菌消臭スプレーをシュー
おすすめは 天然消臭除菌スプレー【森から・・】

そしてそのまましばらく置いておきます。帰ってから2、3時間が目安です。

2.その後、ブーツキーパーで形を整える。
または、ブーツ用の除湿剤 【ブーツリフレッシャー】

で除湿・脱臭を一晩優先的に行い、その後ブーツキーパーを、セットする。


思ったよりも簡単な手順でお手入れできそうだとお感じなら是非この機会にお手入れを始めてみませんか?

◆すぐ始められるお手入れセット◆

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